2000-

自我薄弱は人生の敵だ!!

就職活動も佳境を迎えてきたということで、ブログを再開したいと思っている。ここしばらく非公開にしていたのは、就職活動を通じて自分のブログが不利にはたらいてしまうことがないように身ぎれいにしておく、それだけのためだったのだ。 就活をやっていて、…

数学は人生を豊かにしてくれるが、人生そのものを成り立たせてはくれない――というようなことを思って電車にのっていた。こと人生が自分の手から滑り落ちて、転がっていくのを追いかけるのに精一杯であるときにやれるものではない。数学から暮らしを整えると…

店員にタメ口をきくのは是か非かという問題は近頃ぼくの観測範囲に入ってこないようだけれどもどう解決したのか、していないのか、わからない。正直に申すとこの論争にさほど興味をかき立てられるどころか、両陣営ともと縁のあるところで生活をしているため…

愛宕山ケーブル駅跡にて突然の死

朝の9時半(早い)に起きて3人で愛宕山に登った。ぼくとニケと、もうひとりにはこのブログで名前をつけていなかったので、仮にゼロとしておく。ゼロはニケと同じく学部の友人である。ゼロは前日のサークルの飲み会後で二日酔いに襲われていた。 ボーイスカウト…

ふたりめ

ぼくは高3の初夏に1年下の後輩Sと付き合いはじめた。Sはぼくにとって人生で2人目の彼女だった。 Sは明るく清純で素直な人だった。ほっそりしていて、二重まぶたの大きな目で、何かにつけて眉を上げて見開いて反応していた*1。手と唇がすこし乾燥気味だった。…

知らぬ間に

ここ1週間ほど東京へ行ったり観光案内したりと忙しかったが、ようやく1日家に引きこもって気ままに本を開いたり携帯を触ったりする日が作れた。 観光案内に際して久しぶりに会った友人(留学生*1 )が、知らぬ間に彼氏を作って1年半ほど同棲してけんか別れする…

数学者?? やるかいそんなもん!!

ぼくはいま酒をのんでいる。「浦霞」という、近所のコンビニの冷蔵庫*1で売られている日本酒の中で最も高い価格帯のもののひとつである。それを飲み干したら、春限定の「のどごし生」をあけるつもりだ。その酒の勢いに任せて以下のことを書く。いささか感情…

観念的女性恐怖症を克服する

(内向性を存分に発揮した、人によってはしんどいかもしれない内容です) 長年心の中にあったわだかまりが氷解したように感じられたので、それについて記録しておきたい。とはいえ、そもそも「氷解」の感覚に対してぼくは全幅の信頼を置いてはいない。「わかっ…

読書妄想文――「日蝕」(平野啓一郎)を読んで (前編)

PC漬け生活と訣別してから18日ほどになる。この「IT機器の使用を一定期間断絶する」行為を称して「デジタルデトックス」ということを最近になって知った。 デジタルデトックスの副産物である12時間の空白の一部を、文芸によって埋めてみようという試みとして…

数学的優越感レースを棄権したい

scribbling.hatenablog.com こちらのエントリに応援コメントをいただきました。ありがとうございます*1。 自分よりも「圧倒的にできそう」な人が目の前に現れて、しかもなんか他人(特に「格下」)に興味なさげな雰囲気出してて、取っつきにくそうで、自分なん…

人の内面を語るとき意識すること

人の思考、感情、思想、習慣、欲望、規範意識……そういうものがおもしろくてたまらない。結ばれずに消える言葉、表現の裏にある心にきちんとした骨を与え、肉付けをし、磨き上げるプロセスは無限の刺激と達成感とをもたらしてくれる。「相互理解への努力」と…