海外旅行の楽しみは地元のスーパーマーケット巡り

わたしにとっての海外旅行の楽しみはスーパー巡り。どの国のどの地域でも地元のスーパー巡りだけは外さない。

 

「スーパーなんて世界共通どこもおんなじ」ではない。わたしは中国、イギリス、ニュージーランドへ行ったことがあるのだが、いずれの国も日本のスーパー*1とはいろいろな違いがあっておもしろかった。置いてある商品の種類、その国の言語での名前、価格、配置、痛み具合、会計のシステム、店員や客の雰囲気等々、あげはじめたらきりがない。

 

例えば、ニュージーランドは日本にくらべて一般に物価が高いといわれている。全体として体感1.3-1.4倍くらい。特に外食がどうしても高くつく。しかし、スーパーに行けば果物類やパン類が日本と比較して安くいろいろな種類のものが手に入るということに気がつく。わたしも滞在中はパンや袋詰めにされたホットケーキ(日本では比較的めずらしい)を買ってピクニック気分で外でかじったりした。また、客の多くはクレジットカードで支払いをする。日本でもクレジットカードの利用が進んできてはいるけれども、スーパーなどの日常生活の買い物ではまだまだ現金が根強いように思う。

 

スーパーを利用するということは地元の人の暮らしを味見するということでもある。「ここの人らはいつもこういうもんを食べてるんか」と思いをはせながら、今日手に入れた食材をホステルに持って帰り、調理する。見慣れない食材があれば、ネットで適当にレシピを探してきてそれを試す。調理に手間をかけたくないときは、デリカテッセンなどのできあいのものを食べるのもいい。それだってその国その土地の人たちが普段口にしているものに違いない。「現地人との交流」にはなかなか手は届かないけれども、スーパーを通じてローカルネスを楽しむことは簡単だ。

 

名所巡りというのももちろん楽しいし、実際のところそれを軸にして計画を立てる。スーパー巡りはあくまで"従"であり"主"たりえないのだが、夕飯の味噌汁のような、ないとどこかさみしく感じてしまう*2、わたしにとってはひとつの立派なアクティビティだったりする。

*1:日本のスーパーも地域によって売っているものがちがっているので、国内旅行の際はやはりその土地のスーパーを巡るのがわたしのひそかな楽しみである。例えば北海道ではかにやらうにをはじめとする海産物がかなり安いことに驚いた。また、これはコンビニだが、「セイコーマート」というローカルチェーンが提供する「ホットシェフ」もおもしろい

*2:といいつつ個人的に味噌汁は特に好きというわけではなく、海外で味噌汁を恋しく思ったこともないのだが