最近はもっと主体的に勉強しようと思って、マイペースにガロア理論をやっている。教科書ではすっきりしているように見えても、多分ここまですっきり整備するのにものすごい時間と労力とがかかってるんだろうなと想像する。あるいはフォン・ノイマンのようにものすごく頭の切れる人が少数精鋭で短時間で仕上げたのかもしれないが。数学を築く人、楽しむ人、外から眺める人、ひとくちに数学の世界といっても、いろんな立場と人の輪がある。それぞれ歩く速さも違う。数学の世界に自分で付け加えられることが何もなかったとしても、ひとりの学生として世界のワンシーンでも垣間見ることができれば、いまのところまあ楽しいしよいことかなと思う。

 

マイケル・サンデルの正義の本を読み終えた。ペンギンシリーズで受験英語のような読みやすさだったが、これまで生きてきて何となく頭の中にあったような考えをしっかりと詰め切ったような理論*1がわかりやすく紹介されていてすっきりした読後感だった。

 

 

*1:おそらく、ぼく自身が持っていたような考えはきっと人間社会ができた頃から何となくあって、それを学問として詰めたのがアリストテレスであり、ベンサムであり、カントであり、ロールズであり、フィッシャーであり、サンデルなのだろう