組み立て本棚

今日は本棚をひとつ組み立てようと思って、できなかった。サークルの新歓やバイトでなんやかんや遅くなってしまった。以前に2セット組み立て式のものを買ってもらって、そのうちひとつだけ組み立てて利用していたのだが、天板へものをのせすぎたためか全体が変形し、ついに棚板(本を置く板)が引っかからなくなってしまった。元本棚が本来の機能を失い、ただのひしゃげた箱と化してから2年ほど経つが、整理のつかない書類を吟味せず放り込むためのずぼらスペースとして一応役には立っている。肝心の書籍はというと、100均で仕入れてきたポリプロピレンの洗濯かごに積んである。

 

しかし、やはり本は本棚にあるべきだと思う。積んである本を引っ張り出す労力が無駄だからというのがひとつの理由だが、さらに積極的にそうするメリットがある。それは自分がどんな本を持っているかを一目で確認できるということだ。すると例えば読む本を意識的に覚えておく必要がない。手持ちの本の全体像がはっきりし、これからの方向性を見いだすのに役立つ。あるいは、差し迫って重要な本や取り組み中の本はしまわずに手近なところへ置いておくというのは普通のことだが、本棚があれば、その他の本とのコントラストができ、自分の感覚や予定を物理的な距離に置き換えるといった工夫なども可能であろう。

 

所詮片付け下手な人間の夢物語に過ぎない。もうひとつの本棚を組み立ててもなお散らかったままの部屋を見て「へんだなー」とつぶやくのがおちである。