台北旅行 (1日目)

前回のエントリからずいぶんと間があいてしまった。無事免許を取得できたりなんやかや細かいことはいろいろあったけれども、個人的ビッグイベントとして2泊3日の台湾旅行があったのでそれについて書く。

 

卒業旅行(今度こそ本当に卒業!)として、連れと台北あたりを観光した。われわれの性格上厳密なスケジュールを自分で立てたところで計画倒れになるのは目に見えていたので、地球の歩き方の例から実際の状況に応じて引き算し、時間が余ればネットなどに書いてあるおもしろそうなところを訪れてみるという戦略をとった。例えば、朝何時に起きてどこどこへ行くという計画をとると、どうがんばっても二度寝をしたいという欲求と衝突する。そのようなことを避けたかった。

 

第1日

 

まず関空から桃園空港。実はここが最難関で5時起きからの6時前の電車に乗れたらこの旅行は成功したも同然だ。ふたりとも徹夜でがんばった。えらい。一旦飛行機に乗ってしまえば、うつらうつらしているうちに着く。

 

着いたら適当に4万円くらい両替をして、悠遊カードを買ってMRTに乗る。悠遊カードは日本で言うICOCAやスイカにあたるICカード。そしてMRTは高速鉄道。空港から台北市内までの40kmを35分で駆け抜ける。車内はとてもきれいで、キャリーバッグを置く荷台がついており、トラベラーフレンドリーな印象を受けた。公共交通機関が清潔だとやはり安心する(小汚いなら小汚いなりのおもしろみはあるが)。

 

ホテルは台北駅の近くにあった。シャワーおよびトイレがガラス張りになっていて、いわばきれいめ路線(?)のラブホテルのような雰囲気だった。残念ながらAVは配信されていなかったしコンドーム等も用意されていなかったので、多分そういうことではない。

 

とりあえず小籠包などを食べに行く。当然のようにおいしい。もっというと日本でもお金を出せば食べられそうな、常識的な味。このまますべてが予想の範囲内におさまってしまわないかという懸念はあったが、一発目の食事からインパクト追求路線をとらなければならないわけでもなし、満足しておく。

 

世界8位の超高層ビル台北101を見に行く。天候が悪く、あまり遠くまで見渡せなかった。建物の中には巨大なボールがぶらさがっていた。……そう言えば台湾も日本と同じく環太平洋造山帯に含まれていて、地震が頻発する。現につい1か月前にも大きめの被害が出ている……なるほど、そうかそうかと納得していたらwikipediaに「いや、風圧対策やで」と書いてありました*1

 

ここまでそこそこ楽しんではいたものの、無難な見所ばかりまわる普通の観光をしていたのでは終われないというハングリー精神を発揮して、とうとう夜市にいった。いかやカキといった海鮮系の屋台、あげ団子の屋台、丸鶏のローストをつるした屋台、チョウドウフ料理の屋台などが肩を並べているから、一歩ごとに鼻に入り込んでくるにおいが変わっておもしろい。もしこれが2泊3日ではなく長期滞在だったなら腹を壊そうが熱を出そうがかまわずあらゆるB級グルメに挑戦していただろう。いや、もしかするとまだ台湾という初めて訪れた国に対して身構えていたところもあったかも知れない。いくら物好きを自負しても、やはりびびるときはびびる。危ない香りのする誘惑を通り過ぎて、(屋台ではない)カキオムレツの有名店に入ることにした。ついでにデザートに「ライスケーキ」くらいつもりで「米糕」(ミーガオ)を頼んだら豚の味ご飯が出てきたので、カキオムレツといえばやっぱ米糕でしょとわかったふりをしながらおいしくいただいておく。

 

徒歩でホテルに戻る。連れは早々に入眠。ぼくはさっぱりしようと前述のガラス張りのシャワールームに入ったのだが、若干立て付けが甘かったらしく閉じ込められてしまった。しばらく孤軍奮闘するもこのままではらちが明かないと判断し、壁面をこんこんたたいてぐっすりお休みになっている連れを起こして協力を要請した。全裸で助けを呼ぶぼくを見て周章狼狽する連れを見て、ぼくは他人事のようだが内心少しだけ愉快になった。それが心理的によいほうにはたらいたのか、数分間の奮闘の後、ついに努力は報われ、脱出に成功した。

 

第2日以降は気が向いたら書く。明日からはニケやゼロ(両者とも当ブログ既出人物)と四国に行く。

*1:しかし壁面の説明書きはいかにも免震のための設備と書いてあった。よくわからない。とにかく揺れに強いらしい