笑ってください
エントリの下書きや野暮用の覚書が整理されることなく溜まるばかりの携帯のメモ帳を見返してみた。今年2017年5月31のメモに「朝ごHahn分解し切れず腹痛を起こす」とあった。
あ、朝ごHahn分解し切れずに……?
あ、朝ごHahn分解?
えっ、えっ、あっ……ああ、あはは……。
なんと恥ずかしい、関西人としてのセンスを疑われかねないしょうもないギャグである。ただ、当時の自身を強いて弁護するならば、これは本当に事実、即ちこの日確かに普段食べない朝ごはんをとった後、通学途中の電車内で軽い腹痛を起こしていたはずだ。そしてぼくはその痛みを半分ごまかすために、大袈裟に気取った言い方をすれば、痛苦を笑いへと昇華するために、掛詞というレトリックの力を拝借したのである。
笑いはぼくたちが知らず識らずのうちに抱えている心の重荷をすっと引き受けてくれる。そうして行く末の遠くて見えない、長い人生の歩みを助けてくれる。
笑いは、足りてますか。ここ1週間で、ふっ、とわずかにでも失笑した瞬間はありましたか。周りに合わせて強いて大きな声で笑わなくてもいいんです。自分のペースで笑ってください。場の圧力によってではなく、内から自然とわきおこる笑いを笑ってください。スマイルでいいんです。