やっぱり誰かと一緒にわいわい数学をやっているのがいい。ホワイトボードを囲んでする問答のおもしろいこと。図書館でめいっぱいやってから外に出た瞬間頬にあたる風のなんとさわやかなこと。みんなで一緒に食べるタイカレーのおいしいこと。

 

そうしてみてぼくにはやっぱり孤独なたたかいは向いていないんだと、悲観を交えることなく淡々と受け止められる。仲間を得て、失って、もう一度得て、そのありがたさを痛感する。

 

このささやかな、しかし実は貴重な幸せを糧に、院生生活を送る。