浅草を適当に歩く

彼女と浅草へ散歩に繰り出した。なんとなく腹を空かせながら縦横に張った商店街をめぐる。メロンパンの匂いに引き寄せられたり、もんじゃ焼きの店のメニュー看板を読んでみたりする。関西にいたころたまに行った京都の新京極やら寺町のようなノスタルジーを刺激する。ホッピー通りはとくにすごかった。いかにも下町らしい、半露店とでもいえばよいのだろうか、居酒屋の連なりは軒先までところ狭しと並べられた椅子と机を、老若男女の酔っ払いが占めている。どこからともなく新郎新婦を乗せた人力車がやってきて往来をかき分けていき、かきわけられた人びとは拍手で見送る。賑やかでいかにも楽しそうな場所だ。コロナが落ち着いたらどこかの店で一杯やりたい。

 

浅草寺も参拝した。やっぱり京都っぽくて新鮮味はなかったが、心が安まる感じがした。そういえばここで連れから借りた 5 円玉を供えたのだった。PayPay で返します。寺社仏閣管理者各位においてはキャッシュレス決済の導入をもっと積極的に検討・推進していただきたい。

 

それなりに楽しかったが、なんだか不完全燃焼の感もあった。下調べが足りず、どこで何をすればいいのかよくわかっていなかったからということにしておく。とりあえずいまいるところから行きやすい観光地・繁華街だからということで行ってみたが、行けば自動的に楽しいことが降ってくるということはない。食にせよ娯楽にせよ、自分で何があるかを認識して選び取らなければならない。次回に託す。

 

この日食べた昼ごはん。

カツ丼ご飯大 (1500 円くらい)

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