サウナ、誘われて行ってみたのですが、なかなかいいものですね。前はスーパー銭湯に行ったときに気が向いたら入ってみて数分して適当にあつくなったら出て終わり……だったのですが、どうやら正しい入り方というものがあったようで、週に4回サウナに入るという方にレクチャーしてもらいました。レクチャーといっても、方法は至ってシンプルで
サウナ20分→水風呂2分を3, 4セット。
だけなんですけど。要は途中で投げ出さないように最後まで付き合ってもらったということです。
1セット目はそらもうやる気満々で意気揚々と入るんですが、サウナ素人のぼくは
5分経過「あと何分ですか」
8分経過「まだですか」
10分経過「あと何分ですか」
11分経過「まだですか」
11分40秒経過「あと何分ですか」
12分3秒あたりで「やかましいんじゃ!」とストーブに顔突っ込まれて、しばらく記憶を失った。
そんなこんなで20分を過ごしたら、もうふらっふら。軽くシャワーで流した後水風呂へ入るもこれがまた冷たい冷たい。正気を保つのに全神経を集中させて、徐々に沈めていく。「ああ、これが"いまを生きる"いうことなんやな……」などと深そうに見えて内容のないことを考えながら、周りの水にぼく体温が伝わるのを感じる。すると今度は体が冷えてめまいがする。このときはこれをあと2セットもするなどとは考えられず、内心では、次のセットの途中で気分悪くなったことにしてリタイアさせてもらおうか、とも思っていました。
ところがどっこい2セット目のサウナ、むちゃくちゃ快適ではないですか。それこそ夜が寒いこの時期に、あたたかい家へ帰ってきた瞬間の心地よさ。このまま眠れるとさえ思いました。……まあこれも前半の10分だけで、後半はやはり苦行だったわけですが。それでも苦行度合いは1セット目よりはましだったような気がします。
2セット目の水風呂は、やはり1セット目よりも入りやすかったです。めまいは1セット目よりもきつかったような気もしなくはないですが、「もうやめたい」とは思いませんでした。あと1セットくらいはできるかな、と。
3セット目も同様に、前半快適、後半耐えられる苦行といった具合でした。
お風呂から上がってくるまで1時間半ほどでした。サウナ上がりのマッチは最高のひとことに尽きます。スポーツをした後のようなさわやかさと眠気に包まれながら銭湯を後にして、その日は焼き肉を食べて帰りました。
サウナがここまでのものとは。これまで見過ごしていたもの中によさを発見するよろこびよ。とはいえ、ひとりではきっと完走できない気がするので、またいろんな人を誘って行ってみようと思います。楽しいサウナライフを。