1500-2000

大学の同期が亡くなった

社会人になって早くも 5 年目を迎えた。 先週、ひとつ目の大学の同期 (S とする) と久しぶりに会話した。いつになく日本語で話し始めるから何事かと思ったら、とある同期 I が亡くなったという。 自殺だったらしい。 それもつい先日……というわけではなく、す…

記念日

2019年7月31日(水)が記念日になった。なんの記念日か? つれ(ハンネがへびみたいなので以下へびこにします) *1がジムに入会したのである。へびこの運動嫌いときたら筋金入りで、おそらく階段10段と、10分まちのエスカレーターなら、エスカレーターをとるんち…

ぼくはどんな文章を書くことにやりがいを見いだしているのか

他者に宛てたものを書くことのおもしろさ、そしてやりがいをかみしめている。ごく簡単なメモ書きから、仕事の報告書、心をこめた礼状、じっくり取り組んだ課題のエッセイ……。一方でこのブログで書くのはとてもしんどく感じてしまう。どうして同じ「書く」こ…

台北旅行 (1日目)

前回のエントリからずいぶんと間があいてしまった。無事免許を取得できたりなんやかや細かいことはいろいろあったけれども、個人的ビッグイベントとして2泊3日の台湾旅行があったのでそれについて書く。 卒業旅行(今度こそ本当に卒業!)として、連れと台北あ…

最近は至極内容の浅い、自分で読んでいて薄ら寒いものしか書けていなかった。気づいたら世界の周縁部にぽつねんと座っていて、何事かなさねばならないとか、人生を構築し直さなければならないとか、そういった義務感とも使命感とも自我の欲求ともつかない(あ…

腹立ちぬ

教習所の教官には、可能ならばとなりで運転すること謹んでお断り申し上げたい部類がいくらかいる。大同小異周辺からそのように脅かされてきたから、どんな魔境やと前頭葉に負担をかけて入所からしばらく過ごしてきたが、何のことはない、大抵平成的にあっさ…

もっともプライベートであるはずの時間でさえ遠慮なく現れて、ぼくを監視し責め苛む者がいる

さんざん日本で生きてきていまさら季節に文句を言ってもせんかたないこととは承知しつつ、いやに寒くなってきた。この時間経過とともに階段状に寒くなっていくところが大変いやらしい。秋の存在に疑問をもつ。こうなるとますます外に出るのに勇気がいる。お…

「正しい人」との再会

レ・ミゼラブルを読みかえしている。まだはじまって50ページにも到達しないが、早速熱いものがこみ上げ、こらえきれなくなった。ミリエル司教のところでなみだがぽろぽろとこぼれた。どうもこれまでの人生で苦痛のうちに手放してそのまま投げやりになってしま…

ビワイチ(北湖一周)に行ってきた

琵琶湖の北湖を自転車で一周してきた。もともと2泊3日(ビワイチ初心者の標準的な日程)でのんびりと回りきる予定だったが、帰りの日時がちょうどレンタサイクル屋の休業日と重なったため、1泊延長することとなった。結果的にこの延長によって命拾いすることと…

もう少しだけありのままを書きたい

サークルの合宿前夜、この時刻に至ってなお眠れないから、いっそ開き直ってパソコンを立ち上げブログでも更新することにする。こういうときに限って余計なことを考えてしまう。それも合宿に関わることではなく、院試のことやら、卒業ゼミのことやら、今度行…

ニケおじさん

先日、久しぶりに観光だと意気込んで、自転車で市内を縦横無尽に走り倒した。その日はまだ日中の日差しの厳しい真夏日だったにも関わらず、水分補給が不足していたのか、気づかぬうちに半分熱中症にかかっていたようだった。汗をよくかいたのでさっぱりしよ…

「読書感想文」なんかよう書かんわ

『斜陽』を読んだ。この前は確か『善の研究』を読んだと書いた記憶があるが、それからいままでの間に何も読んでいなかったわけではない。いろいろ読みあさってはいたのだが、ぼくは作品*1そのものを「正しく」読解、比較ないしは検討し、それについて自分な…

共感していればそれで満足なのか

必ずしもイージーではないが、決して「高尚」なものではなく、ただ単にそれが父のキャラクターに適した、また実際に積み重ねてきて習慣になった生活様式であるというだけのことだ(という趣旨のことを父はいう)。 善の方へむかって歩み続けなければならない -…

現在の人と物事に身をゆだねる

このごろは当時を思い返すにつけて、どれだけの苦難を味わったかよりも、むしろあの頃の自分がどういう哲学で動いていたのかということに意識をクリアに向けられるようになってきている。自省に伴う痛みが薄れ、自分になすすべがなかったと確認する作業にも…

「できないこと」は「劣っていること」とはもう全然ちがうねん

自分自身を鼓舞する意図も込めて、お試しで書いてみる。 数学をやっていると、自分の無力さを思い知らされる場面にしばしば出くわす。数学の本を読んでいて、腑に落ちない。取り組んでいる問題がどうしても解けない。講義を聴いてもいまいちわかったという実…

何にもないすばらしい1日だった。 Word Power Made Easy: The Complete Handbook for Building a Superior Vocabulary Norman Lewis このごろはWord Power Made Easyという本にも取り組んでいて、いまは100ページに届くか届かないかくらいまできた。いわゆる…

低賃金バイトにみる「人生を生きる」ということ

昨日のエントリで触れた、賃金の安い方のバイトのシフトに入っていた。ぼくの仕事ぶりについては恥ずかしながらこれ以上付け加えることはないので、バイト先の後輩(以下Aさん)のお話。 Aさんは、書き言葉でものを書くことがあまり得意ではない。それは「書く…

読書妄想文――「日蝕」(平野啓一郎)を読んで (後編)

(前編をうけて続く) 興奮冷めやらぬままに書き連ねたら長くなったので、前後編と分け、少し日を置いて投稿しようかとも考えたが、もったいぶるほどのものでもないと思い直して、ここで上げてしまうことにする。 読書妄想文――「日蝕」(平野啓一郎)を読んで (…

戦時中でも空襲があっても笑いあう日だってあった

友人に誘われるままに『この世界の片隅に』を見た。ぼくはこの映画を見て学部1年生のときに一般教養として受けた「民俗学1」の講義を思い出した。普段あまり映画を観ないが、よい機会なので拙いながらも感想を書いてみる。ネタバレはほとんどないと思うが、…