ニュージーランドへ行ってきた

3/10から10日間ほどニュージーランドの北島を旅行した。全体として、広々とした緑豊かな国だった。国内最大都市のオークランド*1を除いて、建物は低く平面的に広がっていた。何かとせせこましい日本に対して、人の住む地域でも空間的なゆとりからくる開放感があった。

 

名目上「卒業旅行」らしいが、メンバー4人のうち僕は2回のときに京都へ移ってきてしまったし、2人は留年が確定していたので、実際に今年度卒業するのは1人だけだった。ストレート卒業率25%である。文系だって大変なんだぞ。なんと言っても出席しなくちゃあいけないんだから。

 

現地では、カジノ・登山・マウンテンバイク・ツチボタル観察ツアーをアクティビティとして体験した。なかんずくマウンテンバイクはスリルと爽快感が満点で最高におもしろく、このためだけにニュージーランドへ来てもよいと思えるくらいだった。僕たちの走ったコースはロトルアのファカレワレワ・フォレストにあるものだったが、聞くところによると南半球でいちばんのトレール(自転車コース)との評判で、世界中からプロアマ問わずバイカーが訪れるという。そりゃあ道理で楽しいはず。マウンテンバイクさえ借りてしまえば、フォレストやトレールに入場料はかからないので、1日中遊んで5000円弱。それと後日襲ってくる筋肉痛への覚悟さえ持てばワンダフルな体験ができる。

 

ニュージーランドの物価はやや高い。日本では2Lペットボトル水が80円やらで売られているのを見るが、おそらく向こうでは滅多に100円を切ることはない。パンは主食であるだけあって、ボリュームの割に安いと感じることも多かったが、やはりしっかり外食しようとすると10ドル(850円)は見ておかないといけない。

 

向こうでは多くの町にi-Siteという観光案内所が設置されていて、初めての旅行者でも楽しめるような案内やサービス(お土産・各種アクティビティ/宿泊施設予約代行など)を提供してくれている。また、観光地の整備・美化活動もかなりしっかりしており、どこもかしこもまるで天理市のような美しさであった。これはもちろん旅行者の心がけがあってこそだが、例えば僕たちが今回歩いたトンガリロ山*2をとってみても、同じ世界遺産である富士山の汚さが嘆かれていることを思うと、差がついてしまった原因は何も観光客ばかりに押しつけられるものでもない気がする*3。物価の高さも環境保全に還元されているのであれば、まったく納得がいく。日本も観光、観光と叫ぶのなら、もっと力を注ぐ余地はありそうだ。

 

写真も追々のせていきたい。まずデジカメからパソコンへデータを移す方法を弟にたずねなければならない。

*1:Auckland: 人口140万人程度で、日本でいうと神戸・京都くらいの都市

*2:世界遺産である国立公園の中にある山

*3:もちろん観光客数の違いなども考えなくてはならないが