チェーンよりも個人経営

お父さんとおばあちゃんと3人で近所のキッチンハウスへ食事に行った。住宅街の一角に民家を改造して作られたようなレストランで、毎年桜の時季に花見がてらコーヒーだけ飲みに行くのがおばあちゃんとの習慣だったが、今年は系登録祝いということでランチもいただいた。

 

僕は薄切りステーキ(1000円)で、お父さんはエビとハンバーグ弁当(1400円)を注文した。おばあちゃんはアホなことに直前にものを食べて満腹だったのでコーヒーだけ。正直やや割高かなと思ったけど、料理はおいしかったし、付け合わせたっぷりご飯のおかわり自由だったので相応の満足感はあった。桜も満開とはいかなかったが十分見頃で、花びらを運ぶのとまさに同じ風を感じながらいただくランチは最高においしかった。すべてマスターの手作り*1だときいて、なおさら料理に価値を感じた。いわゆる環境のおいしさ・情報のおいしさというヤツである。

 

僕はチェーンよりもこういう"個人経営の店"を大事にしたい。

 

もちろんチェーンもよい。質が安定していて、どこにでもある。なによりなじみがあるから入りやすい。ただ、そのチェーンなりのよさはみんな知っている。自分が行かなくてもみんな行くからつぶれることはない。よしそこがつぶれたとしても、もう少し足を伸ばせばまた別の店舗が生き残っている。

 

「どちらが優れているか」という話ではなく「自分はどちらを支持したいか」という問題。とはいえ、どれだけひとりの客ががんばって支持しようが、つぶれるときはつぶれる。以前に自転車で通っていたお気に入りの喫茶店もそうなってしまった。経営が立ちゆかなくなってやむなくというよりは、同じビルをテナントに貸してしまうという様子だった(ビルのオーナーとカフェの経営者は同じ一族)。カフェのマスターである前にビジネスマンだったということかも知れない。所詮1票は1票だから、それだけで世界に実効的な作用をもたらすということはほぼありえないし、"気持ちの問題"ではあるのだけど。

 

ちょっと今日花粉ひどくないですか。ティッシュ何箱消費させんねん。

*1:デザートだけ女将の手作りらしい