わるいチーズケーキ

今日は賃金の高い方のバイトだった。賃金の高い方のバイトは、いまのクライアントとは大抵週に1回、決まった時間にある。内容も、まあ、クライアントによるといったところだが、いまのクライアントとのセッションは特に楽しいものだ。バイトと呼ぶのも野暮な…

飛田一夕物語

大阪は西成、関西の肝に、飛田新地という料亭のたくさん並んだ区画があります。その料亭の入口に、別嬪さんと愛嬌たっぷりのおばちゃんが大抵ふたりひと組で座っており、おばちゃんのほうが「おにいちゃん、こんな可愛い子、ほらこっち見たげて」と、どうや…

数学者?? やるかいそんなもん!!

ぼくはいま酒をのんでいる。「浦霞」という、近所のコンビニの冷蔵庫*1で売られている日本酒の中で最も高い価格帯のもののひとつである。それを飲み干したら、春限定の「のどごし生」をあけるつもりだ。その酒の勢いに任せて以下のことを書く。いささか感情…

今日も何もないすばらしい1日だった。いや、本当はもう少し書くことはあっただろうが、認知症について考えすぎて、忘れてしまった。 『痴呆を生きるということ』という本を読んでいた。学校附属の書店で古書フェアをやっているときに手に入れたやや古い本な…

何にもないすばらしい1日だった。 Word Power Made Easy: The Complete Handbook for Building a Superior Vocabulary Norman Lewis このごろはWord Power Made Easyという本にも取り組んでいて、いまは100ページに届くか届かないかくらいまできた。いわゆる…

低賃金バイトにみる「人生を生きる」ということ

昨日のエントリで触れた、賃金の安い方のバイトのシフトに入っていた。ぼくの仕事ぶりについては恥ずかしながらこれ以上付け加えることはないので、バイト先の後輩(以下Aさん)のお話。 Aさんは、書き言葉でものを書くことがあまり得意ではない。それは「書く…

ぼくはバイトをふたつやっていて、今日は賃金の安い方のバイトの日だった。安い方は確かに全体的にmenialな仕事内容で、疲労も少ないのだけれど、いかんせん退屈なのがいけない。かといって合間に勉強などをして有意義に暇をつぶせるほどの余裕もない。単語…

だんだんと、春めいてきましたね

シロクマ先生が、承認・所属欲求の本を出されたということで、いま手元にある未読本を読み切る手前で購入しようと思っていたら、話題沸騰、アマゾンでは瞬く間に在庫がなくなってしまったそうな。インターネットの片隅で、背伸びをしては、筋を違えて懊悩する…

心の騒いだ読書月間

2月はいつになく読書に凝った月だった。これまたいつになく作りはじめた読書カードによると、今月は少なくとも8冊を読んだということになる。いっぺんにこれだけ本を読んだことは、これまでの人生を振り返ってもない。 一方で、「日蝕」の長文エントリに象徴…

観念的女性恐怖症を克服する

(内向性を存分に発揮した、人によってはしんどいかもしれない内容です) 長年心の中にあったわだかまりが氷解したように感じられたので、それについて記録しておきたい。とはいえ、そもそも「氷解」の感覚に対してぼくは全幅の信頼を置いてはいない。「わかっ…

ネットは海なり危険なり

報告書作成のため、久しぶりにPCに触った。やはりPCは(というよりIT機器全般は)明確な目的を持つ者には大いに有用な道具であってくれるが、そうでない者には、ひたすら消費的利用を強いる。特にインターネット ブラウザは決して思考するための道具ではない。…

学校へ寄るついでに本を買い込んだ

学校のパソコンを使うと年間で200枚まで印刷できるのだが、ぼくは友人にその印刷枚数を譲渡するために片道1時間かけて登校した。 着いたのは昼頃で、外は晴れとも曇りともつかず、時折細雪がちらついていた。季節のことはよくわからないが、この間際立って暖…

お前のオナニーをみているぞ

また別の平野作品を読んだ。「分人主義」なる思想を明確に意識して書かれているというが、それをぼくは感じることはできても語るを得ないので、置いといて自分勝手な文脈で思いつきを書く。相変わらず鋭くみずみずしい描写で、「あなた、実は登場人物でしょ!…

禁を破る

一月物語を読みました。結局、おのがため敷いた禁を自ら破ってしまうことと相成りました。これまた激烈な体験になりましたが、もう愚にもつかぬことを書くことはよします。そしてくどくどと反芻するのもやめます。その代わり、次は森鷗外に進んでみようと思…

読書妄想文――「日蝕」(平野啓一郎)を読んで (後編)

(前編をうけて続く) 興奮冷めやらぬままに書き連ねたら長くなったので、前後編と分け、少し日を置いて投稿しようかとも考えたが、もったいぶるほどのものでもないと思い直して、ここで上げてしまうことにする。 読書妄想文――「日蝕」(平野啓一郎)を読んで (…

読書妄想文――「日蝕」(平野啓一郎)を読んで (前編)

PC漬け生活と訣別してから18日ほどになる。この「IT機器の使用を一定期間断絶する」行為を称して「デジタルデトックス」ということを最近になって知った。 デジタルデトックスの副産物である12時間の空白の一部を、文芸によって埋めてみようという試みとして…

PCはぼくの救世主でもあった

PCを断ってから10日余になる。経過はまずまず。それにしてもこうして距離を置いていると、これまでの人生のいくつかの局面において、ぼくはPCとインターネットに助けられたことがあったのを思い出す。 前のエントリにおいて、PCをやめた理由を「進路と健康に…

PCやめました

1月24日をもってPC断ちを決意した。PCにだらだらと向かう習慣が生活リズムの崩壊や学業面の遅れの主因であり、このままでは進路や心身の健康に深刻な影響を残す可能性が高いと判断したためである。 ルールは「自分のPCを使わない」こと。自分が所有しているW…

やぎはかわいい。年末に博多の海の中道海浜公園でやぎとであってからYouTubeでやぎ動画をあさる癖がついた。 昨日友人の勉強に一区切りついたお祝いをしていたところ、つい飲み食いしすぎて吐いた。ここ最近飲んで吐くということが増えてきた。「老化は一時…

元旦以降しばらくだらだらと脳によくなさそうな過ごし方をしていた。生活は不規則で、頭がいまいちはたらかない。体脂肪の増加を文字通り肌で感じる(口角にかかる肉圧が高くなっているから)。部屋の空気はよどんでいる……。 後退・停滞ばかりでなく前進・変化も…

おじさんというガワをかぶりながら生きていくことは考えてみると結構難しそうである。実際に身近のおじさんたちやブロゴスフィアのおじさんたちを見ていても、中年男性であるという事実を理由にそわそわしてまるで居場所のないかのように振る舞う。話を聞く…

福岡さいっぺん来んとねいうけん

行ってきた。 山陽新幹線の車中より、福岡行きを思いつくままに振り返る。 テレビでみた博多駅前の陥没はすっかり修復されており、それと知らなければ何があったかわからないほどだった。もともと地下鉄だか地下街だかの延伸工事の最中だったらしいので、完…

ヨガの本質は「散漫」にあり

最近気まぐれにYouTubeの動画でお手軽ヨガを見よう見まねでやりはじめた。これがなかなか気持ちよく、手軽でよい気晴らしになってくれている。以前からときどきカジュアルにオーソドックスな瞑想をしていたのだけど、個人的にはヨガの方が合っていると感じる…

最近はもっと主体的に勉強しようと思って、マイペースにガロア理論をやっている。教科書ではすっきりしているように見えても、多分ここまですっきり整備するのにものすごい時間と労力とがかかってるんだろうなと想像する。あるいはフォン・ノイマンのようにも…

本当の優秀を前にして圧倒され苦しむ器用貧乏さんへ

器用貧乏という言葉がある。あるいはジェネラリスト、オールラウンダーともいう。能力的にバランスがとれていて、あらゆる分野において及第点からものによっては85点や90点くらいのパフォーマンスをこなせる人間が「なぜか」「不遇にも」能力を最大限活かす…

父が来たので久しぶりにどこかにでかけようということで、学校の近くにあるお気に入りのラーメン屋で昼食をとった後、学校の構内を案内し、ユネスコの世界遺産であるところの上賀茂神社に参拝した*1。上賀茂神社は小高い山の裾にあり、山との境目にある岩や…

数学的優越感レースを棄権したい

scribbling.hatenablog.com こちらのエントリに応援コメントをいただきました。ありがとうございます*1。 自分よりも「圧倒的にできそう」な人が目の前に現れて、しかもなんか他人(特に「格下」)に興味なさげな雰囲気出してて、取っつきにくそうで、自分なん…

「今日のよかったこと」習慣

前やっていたブログを眺めていたら、なにやらエントリごとに「今日のよかったこと」を3つあげるという習慣を実行していた。これはそれなりに効き目があったように記憶しているので、復活させてみてもいいかもしれない。 今日のよかったこと 体の拡大を楽しく…

Smiles of a Mother Who Has Been Through with Rape

I talked to a woman who had been raped before. I didn't ask any more special question than "Have you got a child?", which turned out to be a shocking story. She was raped by a guy whose friend she'd known, got pregnant and gave birth to th…

「きみが勉強する理由」は、たったそれだけでいいのかい?

学校で開催された就職説明会に参加してきた。もともとは「豪華食事」を目的にしてたんやけど、各企業の説明を聞くうちに、いまやっている勉強が案外先へつながっていくかもしれへんな~という可能性がほの見えた。企業での研究職というのは、徹底した成果主…